フースラーメソードとは

現在の間違った
ボイストレーニング

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現在行われているボイストレーニングは、インスタントのイメージです。

土を良くして、タネを植えて、という基本の土台を作る作業を省いて、いきなり苗木を買ってくるようなものなのです。

そして、根っこを張る作業をせず、うわべの花や葉っぱをどうにかしようとする作業ばかりをします。
大事なのは、土台作りであるはずなのに。

出てくる声(花や葉っぱ)をどうにかしようとするのではなく、声を出す為の器官の訓練と再生(土を醸成する)に目を向けなければなりません。

現在、一般には、いっせいに横並びで教えられるような方法が主に用いられています。

「口を大きく開けて」とか「お腹を使って」などなど、実体はないけれども、やった風味のある言葉達が用いられ、それは、的を得ていない治療のようなものなのです。
腹痛なのに、目薬を処方しているようなものです。残念ながら。。。

喉の中の筋肉は、動かそうと思って動く筋肉ではありません。
ピクッと動いてしまう反射神経の部類です。
腹筋のような大振りな筋肉を声を出すために使うと言うのは、まことしやかに聞こえますが、実際には無理な話です。

喉の中の動きを再生してあげる訓練こそが大事なのであり、腹筋を鍛えたり、口を大きく開けるようなことでは、喉の中の筋肉は、動かないのです。

では、的を得ていない近代ボイストレーニングの訓練を教えているのに、教えている先生方は、どうして上手に歌えるのでしょうか?

歌の先生になるような人は、喉の中が潤沢に動いているのです。

だから、その喉の動きの反射として、お腹が動いたり、お尻が締まったりします。
決して、お腹やお尻が締まるから、声が出るのではありません。

いくら生徒さんに、腹筋を動かしてもらっても、喉が動いてこない限り、声が育つ事はありません。

声は、どこから出て、どう訓練したらよいのか。それを把握しなくてはいけません。

感覚や美学的意識で、発声を語ると指導を失敗してしまうものであり、歌唱スタイルを教えることと、発声を教えることは、全く別の事なのです。

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