ボイトレ日記

「喉畑」を育てる!

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世の中に出回っているほとんどのボイストレーニングは、買ってきた苗を畑に植えて、その枝や実のことをどうにか、いじろうとする作業をします。

口を開けて、お腹を動かして、上顎を開けて、音を回して、などなどが言葉としては該当するでしょう。
枝葉をいじろうとしている作業ですね。
色んなことをして、先生たちも試行錯誤、手を替え品を替え頑張っていらっしゃいます。

でも、それは、あくまでも、表面をいじろうとする作業なので、根本の土台を訓練強化出来る手法ではないのです。

フースラーメソードは、声を育てるための理想的なメソードがあった、17~18世紀のオールドイタリアンスクールメソードを理想としていますから、「喉畑」開拓する作業をしていきます。
土台の土壌作りの作業です。

「喉畑」の土壌を良くすることに、主眼をおきます。

本物の畑も、土壌を良くするためには、人知れない地味な作業の積み重ねが大事なのだと思います。
枯葉や肥料や微生物、雨風太陽、そして年月までもが入り混じり、熟成させていく作業。
ぬか床なんかも、一緒ですね。

地味な作業です。目に見える派手な栄養剤をバンバンぶち込む訳ではないのです。
育つことを信じる愛情も大事ですね、待つことも一つの作業です。

声を育てることは、今やって、すぐできる、というような類の性質のものではありません。
練習したら、放っておく。
(ただし、やみくもではなく、喉と喉頭懸垂機構に効く練習です。)

今食べたものの栄養成分が体の中でどうなっているか、いちいち分析して追いかけないのと同じです。
喉畑が育つのを待ち、熟成を待つ。

喉畑の土壌が充実してくると、その土の中に埋めたタネは、ぐんぐんと芽を出し、立派な枝葉になり、実をつけていくことは、想像に容易です。

全ての人は、歌うために生まれてきたとフースラーは言っています。

歌うための喉頭機能をみんな持っているからです。
ではなぜ、歌が上手い人と下手何とがいるのか。
それは、喉の機能が目覚めているか目覚めていないか、その違いである。
それだけだとフースラーは言っています。

だから、フースラーメソードを使って、喉の機能を目覚めさせる。
結果、今まで出なかった声が、出るようになる。
それは、自分の中にある機能を回復したからです。

フースラーメソードは、喉の機能を回復させるセラピーでありリハビリなのです。